現在、東トルキスタン(ウイグル)は中国共産党の支配下で、全土が収容所と化す全体主義支配が行われ、事実上のジェノサイド政策が実施されています。その結果、海外にいるウイグル人は故郷に戻ることも、連絡を取ることもできない状態が続いています。

そしてさらに深刻なのは、海外に住むウイグル人が、中国の圧力によるものか、現地政府によって拘束され、中国に送還される事態が起きていることです。報道によれば、以前はウイグル人保護に積極的だったトルコなどにおいてもそのような事態が起きています。また、その危険から逃れて第3国を目指したウイグル人が、事実上難民化し、受け入れ国のないまま不安定な状態に置かれている例も伝えられています。また、かって弾圧を逃れて東南アジアに脱出したウイグル人が、そのまま行き場を失い、現地の支援者によってかろうじて守られています。

しかし、彼らの身分の不安定さ、そして難民の生命を守るためにその活動を秘密裏に行わねばならない状況の中で、このウイグル難民の実態はまだまだ世界に知られていません。中国は国内でウイグル人を弾圧し収容所に送るだけではなく、国際的な圧力をかけることで、海外のウイグル人の生命も追い詰めているのです。

私たちはこのようなウイグル難民の救援と、安全な第三国への亡命を実現するために、ウイグル難民救援のための基金設立と、救援活動への協力を呼びかけます。日本国民の皆様、そして在日ウイグル人の皆様に、この基金へのご支援を何卒よろしくお願いします。  

一般社団法人 ウイグル難民支援基金

代表理事 イリハム・マハムティ